先程も知人と日本のメディアのことについて将来の展望に失望していたところであるが・・・・・
内田先生がメディアに対して画一的横並びの思想と批判していたが本当にこのところのメディアの疲弊は甚だしい。某新聞社のように老害がはびこるところもあれば、思考停止したマスコミも多い。
インターネットの発達がメディアの情報の片務性を飛び越えて浸透すれば、その問題は内在化し、簡単に終わらない。
インターネットは既存のメディアを食い物にするが、徐々に「そのモノ自体」が個人的な情報の取捨をするようになる。
フランスには国立視聴覚研究所という組織がある。テレビ、ラジオのありようや変化を分析し政策に投影する。
日本には残念ながらこういったものは存在しない。
現在フランスのIRI(リサーチ&イノベーション)の総責任者を務めるBernard Stieglerも前述の機関に在籍していた。
科学技術と哲学それらはアクシデント=偶有から生まれると彼は慧眼する。
こんな花寒の午後は彼の思索を垣間見る絶好の時間である。