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2010年3月8日月曜日

ゲゲゲの女房 妖怪大戦争

NHKで連ドラで「ゲゲゲの女房」が女優の松下奈緒さんの主演で始まります。原作は水木しげる(本名 武良 茂)の奥様布枝の自叙伝です。

私は漫画はあまり好きではないのですが、この水木しげる作品は好きです。博物学的にみても面白いと感じます。大人になってからも妖怪大辞典という文庫を買って読んだことがあります。

それよりもさらに1968年に公開された「妖怪大戦争」という大映の映画が印象深いです。つい最近もリメイクされたばかりのあれです。(内容は全然異なりますが)
9歳の私の脳裏にはっきりと刻まれています。

あの当時より私のアイドルは鬼太郎ではなく、油すまし、一反木綿、百目連なのです。

そうそう境港のご出身なので、同市には「水木しげるロード」なるものが完成し、妖怪たちの銅像が並んでいるとのことです。

鐘ヶ淵 玉ノ井 曳舟   東京散歩


会社のスタッフなど世田谷生まれの世田谷育ち、3代続くまさに江戸っ子であります。しかし、こういう江戸っ子に限って東京の離れた別の場所には疎かったりするのです。

そこへ行くとこのわたしなぞ、北関東の地方都市で生まれ、その父親は大陸で馬賊とともに暴れまわり諜報活動をしていた軍人の子であり、母親は紀尾井町で生まれたという江戸っ子というミックスなので、今でこそおしゃれな横浜に住んでいますが、ルーツはこの東武伊勢崎線なのであります。

当時は新幹線も高速道路もなく、東京へのルートは小山で乗り換えて上野に入るか、東武伊勢崎線で浅草に行くかどちらかでした。

新潟に住んでいた友達に聞くと、東京に行くのは海を越えて海外に行くような感じだといっていました。現在のように新幹線や高速道だと私の北関東からでも同じような感じかもしれません。
私達の頃は、鐘ヶ淵(カネボウの由縁であります)、玉ノ井(今はなくなってしまった東向島にかわってしまった)、曳舟の駅名を目にするとジワリジワリ、東京が浸潤するような感じでした。ですから、永井ファンでなくても、この玉ノ井は知っています。

地政学的にみても郷里と近いこの地にアパートを借りたりする人間も多かった気がします。当時の女友達もここに住んでいました。(もちろん普通のです)あの当時生駒軒という洋食を出す中華があったのですが、今もあるでしょうか?(そういいながら調べてみるとありました。まだ健在のようです。)

現在では高速道路や新幹線が直結し、都会の周辺のこのような場所がが空洞化しつつあります。私のこんな経験からこんなディープな場所ばかり集めた新東京散歩(限定50歳以上)でも上梓しませうかしらん???????

私のお勧めする東京案内は以下この3冊です。




人が詰めてくれたお弁当は本当に美味しいので文句は言えないのですが、仕切りが3つあったら、出来れば、せめて、お願い なのでおかずは3ついれて戴けれるとありがたいと思うのですが?
筑前煮1、筑前煮2では少し味けないお弁当ではありませぬでしょうか?

パブロフの犬




条件反射の実験として「パブロフの犬」というものがありましたが、さくらも食事の催促を自分でします。どうするかというと、まずご飯をくれそうな人を探してじっと見つめます。次にこれに人間が気づかないとクィーンという声を発します、それでも気付かないと今度はご飯の器をいれる台を鼻でカタカタさせます。

さくらにはそうかと思うともっと高度な要求もあります。自分がすでに布団の方にボールをくわえていっていても人間が来てくれないとき、この器の前にきて水がほしいというポーズをとります。あくまでポーズです。

水がないのは可愛そうなので比較的誰かが気づきます。するとさくらは水は飲まずに立った人間を布団のあるほうに誘い込むのです。かなりの知能犯です。犬も学習能力がきちんとあることを証明してくれます。

週末の楽しみ  ブッフ・プールギニョンヌ

春休み中の息子も交えて、美味しいものをチョビッと作ってワインに合わせたりすることが週末の楽しみの一つですが、今週は津波の影響なのか分かりませんがイワシが不漁の様で姿を観ることができませんでした。新鮮なイワシが手に入ったら、特製のイワシのつみれ汁とイワシの香り焼に挑戦します。もちろん、これには日本酒でチビが合うでしょう!!!!

今週末用にすでに赤ワインを開けて用意しています。この赤ワインは保存状態が悪く、すこしやれています。しかし、煮込み料理には使えそうなのでもったいないので使います。

ブッフ・ブールキニョンヌ(ブルゴーニュ風牛肉の赤ぶどう酒煮)

レシピ(辻静雄氏のレシピより) 本文のとおり記載してあります

 「材料は4人分で、牛肉りおしりのところの肉を800グラム用意してもらいましょう。これを5センチ角位に切っておきます。たまねぎのうす切りが2個分、ちぃちゃな玉ねぎが24個、シャンビニョンがうす切りにして2分の1カップ分、ベーコンはさいころにして2分の1カップ分、バターがおおさじ4杯、メリケン粉が大さじ1杯、にんにくが2つ、これはよくつぶしておきます。 ブーケ・がるにとパセリのみじん切りが少しと赤ぶどう酒、これはボージョレを使っています。それと塩こしょう。
 まずは、5センチ角くらいに切ったビーフをバターで、たまねぎのうす切り2個分と炒めるわけです。強火でさっと炒めて下さい。バターは大さじ3杯くらい使います。全体が茶色く焦げ色がつくくらいたまったならばそこへ、メリケン粉を入れてよくあわせる。あわせるときは中火にしてもらいます。
そこで今度はにんにくをいれ、肉全部かれるくらいの赤ぶどう酒を入れてしまう。赤ぶどう酒を日本でお使いになるのでしたら、甘みのない生ぶどう酒をお使いになっていたいただいたらけっこうかと思います。
べつにベーコンをバターで、大さじ1杯くらいのバターでいためまして、このシチュー・パンの中にいれてしまいます。そのとき同時にブーケ・ガルニもいれてもらって、塩と胡椒で味をつけますけれど、その塩分は非常に少なめに、ひかえめにいれるかいれないかのところでけっこうだと思います。そして、ふたをして2時間コトコト、オープンにいれて煮込むわけです。もちろん直火でやってもいいのですけれども、要するに、ゆっくりコトコト煮ていただきたい。
最後に肉は、2時間たったらやわらかくなりますのでとりだして、ソースは一応ふるいでこして、あとはそのソースを肉のほうへかえしまして、ちっちゃなたまねぎをいれてやる。ちいちゃなたまねぎをいれまして15分くらいたってからシャンピニョンのうすぎりをまた入れて、またここでもって15分くらい煮る。ですからどうしても2時間くらい煮こむわけです。
24個の小たまねぎを入れて、また15分シャンビニョンを入れて煮込むわけです。そして、最後はソースがどろっとしてきますから、こんどはパセリのみじん切りをふりかけて、こふきいもを添えてお出しするわけです。これはシチュー・パンからそのままお客さんのところへもっていって、皿の上にあけてあげる位のつもりでやっていただきたいと思います。」

本文よりワインが珍しくせいぜい赤玉ポートワイン程度しか知らなかった当時の事情が窺われます。あえて難しい単語を使わずに分かりやすく説明しています。こういう文章だと作り方のイメージが画像となって現れるから不思議です。

もう一冊、「フランス地方のおそうざい」にもこのブッフ・ブヘルギニョンヌの作り方が載っていました。

結婚式 シドニー 


娘より1歳若い犬友のお嬢さんRちゃんがこの3月にシドニーで結婚するそうです。先日のパーティにも顔を出してくれました。小さなころから知っているので私もとても嬉しいです。うにやなまこをつかんで笑っていた幼い頃がうそのようです。

妻は何かプレセントをあげようと思ったらしく、手作りのエプロンを作っています。妻は洋裁器用なんです。もちろん料理も、掃除も人並みにはこなせますと妻の名誉のため付記しておきます。

そうそう、少し落ち着いた頃にシドニーに行ってみたいものです。シドニーにいったら予約の中々取れないレストランの「TETSUYA」をRちゃんコネクションで取ってもらって皆で行きたいものです。

そうそう、この塩その「TETSUYA」のトリフ塩なんです。Sママに戴いたものを大事に使っています。

写真はTETSUYAのHPよりです。

BEI XU "LOST TRANSRATION"

中国系のジャズシンガーBEI XUさんのアルバムは全て持っています。その中でも好きな曲はアルバム”You are so beautiful”に収められた”Sunday Morning”とアルバム”Lost transration”に収められたこの”A happy new year”です。このア・ハッピー・ニュー・イヤーは言わずとしれたユーミンのカバー曲です。

ttp://www.youtube.com/watch?v=ImVgJF4kdqg

K・K氏への批判  上から目線 下から目線

対談形式で共著している「三低主義」(低層、低姿勢、低酸素または低コスト)を評論家の三浦氏が言うのはわかりますが、建築家で多くの作品を残してきた人がいうのはどんなものなのでしょう。

ミスター円こと榊原英資氏の「構造改革は間違ってました」と変わらないような気がします。
少なくともT大教授としては疑問です。

しかし、巻末に建築家としてこの対談に臨んでいいものなのか、彼自身戸惑いを呈していました。

そのとおりです。

今までの建築が「上から目線」これからの建築は「下から目線」とシニックに言い捨てるのは、大衆を「上から目線」で見ている何物でもありません。

確かに、箱物至上主義の公共機関の一部、莫大な資金にものをいわせた金満開発などそのとおりの部分もありますが、若者を全て「小屋」誘導するのは間違いです。

私達のような年齢になれば所詮「寝ても一畳、立てば半畳」の意味が分かりますが、それを若者に押し付けるのはまさに老人力のする弊害です。

ル・コルビジェ


このLC1 LC2からもコルビジェが好きなことはおわかりかと思います。ただし、私のコルビジェ好きは彼がモダンな建物により近代的都市づくりを目指していたからではありません。

だから異端的愛好者の所以をもう少しご説明いたします。




以前この「荷風とコルビジェのパリ」を読みました。コルビジェ研究家は数多いますがこの著者東秀紀氏もそのひとりです。著者は同じ時代にいて、正反対の方向に歩んだとしていますが、本当にそうだったのでしよぅか。

荷風は都市の近代化を嫌い、あえて猥雑で混沌とした場所を好み、居を遊郭の一角が色濃く残っていた玉ノ井に居を移します。そして、あの作風はそのとおり荷風の評価にあてはまります。

一方、コルビジェはどうでしょう。確かに「サボォア邸」あたりまでは、ガラスと鉄、直線によるモダンな建物を作っています。しかし、彼の後期の作品とはあきらかに異なるのです。そうです。ロンシャンの礼拝堂などです。

彼はスイスの出身です。スイス人はパリでは田舎者です。その田舎者が都会的建築を標榜するにはより都会的な作品を好き嫌いではなく残す必然があったのではと考えてしまいます。

その証拠に彼は生涯を通じて南欧の女性を好みました。みずから、南欧の血を引いているとまで言っています。そうつまりコルビジェも都会的で壮大で人を圧倒する建築より猥雑で、人間的、混沌としたものを本質的には欲求していたフラストレーションがあの作品を作る基盤だったような気がするのです。
多くの評論は一元的に作品をとらえて結論付けようとします。人間は多面的であり、時と場合によっては太陽と月ほどの違いもあります。その部分欠落が多くの評論に見られるのは寂し限りです。

CHEZ L'AMI LOUIS

パリ3区にあるビストロです。シェ・ラミ・ルイです。1924年より変わらずここで営業しているようです。すごいですね、辻静雄さんの1942年以降現在までなんと86年です。

フランス料理というのはワインとの相性が必要です。すでに辻さんが46年に辛口の冷えたシャブリとパテ・ド・ファグラキャラフェのフルリーの赤と仔牛の腎臓のフランと書いてあります。


そう軽いフォアグラは重い赤より、辛口のシャブリやサンセール、冷やした軽い赤なんかと相性がいいのです。是非試して下さい。ただ、ここで鴨のフォアグラと書いてありますが、カナールは小さいので、やはりアヒルだと思います。文章には鵞鳥としてありますので辻氏の名誉のため書き添えます。お店のデータです。もちろんFAXもHPもありません。フランス語が話せないと予約すらできませんので念のために・・・・・・・・・・

Address:
Chez L'Ami Louis
32, rue du Vert-Bois / 75003
Phone:+33 (0) 1 48 87 77 48
Fax:N/A
Email N/A
Chefs:Thierry Delabrosse and Louis Gadby 
Official Site:No

平松洋子

妻の高校時代の親友も「ヨウコ」さんであり、犬友にも複数の「ヨウコ」さんが存在します。

どうやらこの本の著者ヨウコさんと同じく、共通しているのは「オイシイモノがスキ」ということのようです。

平松洋子さんの「焼餃子と名画座」すでに購入して家族の愛読書(妻は電車の中、息子は寝る前の睡眠導入剤として)です。今日もう一冊、購入しました。「おんなのひとりごはん」です。

この著者と好きなものが似ているということが一番の原因でしょう。冒頭から蕎麦屋に行きたくなりました。それも高級なやつでなく、どこにでもあるような蕎麦屋です。

「板わさ」「ふきのとうのてんぷら」(間違っても漢字ではいけません。十文字必要です)
「日本酒」・・・・・・・・・・・至悦の時間です。