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2011年11月4日金曜日

遺言書 メメント・モリ

もう6.7年になります。妻と2人で海外に出かけるときに必ず遺言書をつくることにしています。

遺言書といっても財産分与とか公正証書遺言のようなきちんとしたものではありませんが、小さな会社ながら私たちが同時にいなくなれば何かと対外的にも困るでしょうから一応の経営指針のようなものです。

私たちがNYに行く予定だった時に911が起こりました。偶然、仕事の都合でキャンセルになりましたがいつ巻き込まれてもおかしくありませんでした。

さらに、マウイに向かう時、一度、座席に座ってエンジンをかけ始めた飛行機の後ろから水が溢れてきて急遽飛行機を下りたこともあります。あれはひどかった。

そういつ何が起こってもいいように考えることは今を大切にすることに繋がります。

息子も娘もここまで大きくなれば当人のことは心配はしていません。自分たちの道を見つけられるはずです。

私達のために今回も新しい遺言書を机の上にに残して離陸します。

情勢分析  マルチスピード化する世界の中で


マイケル・スペンス氏のこの本を読んでいます。マイケル氏は言わずと知れたノーベル経済学賞の受賞者です。受賞の実績は「情報の非対称性」についての一連の分析でした。

そんな彼が動的に現在の経済・政治情勢を分析しています。

中国の上海では地価(マンションの価格)が2割から3割下落し、北京や瀋陽でも同様の傾向が見られます。一部のアナリストは短期的資金としての外資が離れていったからと楽観的ですが、東南アジアやBRICSの成長の鈍化の裏側にチャイナマネーの撤退があるとすれば楽観しているのはどうかと思います。

さらに欧州に目を向ければギリシャのデフォルトは間違いないでしょう。マイケル氏が一番恐れていた政治的リーダーによる解決を放棄し、国民に委ねる衆愚です。

こんなとき日本を離れることは大変意味があります。前回のリーマンショックの時もアメリカ人と日本人の行動の違いに驚かされました。アメリカ人は実際に被害を受けて初めて行動を起こすのに対して、日本人は被害を受けるかもしれないという恐怖で行動を起こします。悪く言えば沈船のネズミです。

今回もこの本を読みながらそんな世界観を考えてみます。

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今日から日曜日まで鎌倉です。子供よりセプとさくらのストレス解消が優先です。来週は水曜日から海外です。もちろん子供たちからはこの時期に何でと非難ごうごうです。来週から息子は大学病院ではなく、外部の病院研修があるらしく、いつもはチノパンツにTシャツの息子がスーツを着ていく様子で、急遽仕方なく2着拵えてきました。ダークグレーとダークネイビーのスーツです。もっとも上は白衣を着るので行き帰りのジャケットがわりのようです。
まだ学生なので一応父親としての役目を終えて出発します(笑)