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2012年10月1日月曜日

良い宿とは・・・

色々な旅館やホテルを泊りながらつくづく良い宿とは難しいもんだと思うのです。

不思議な縁でSパパが宿屋の親父をやっていた関係で(笑)一緒に色々な所に連れて行ってもらいました。

もちろん普通じゃ泊れないようなところばかりです。こうした超高級ホテルや旅館は別として私が行った事のある中でどういうものが好きなのか考えてみると中々難しいのだと分かります。

伝統や格式だけではもちろん満足できません。さりとて最新のモダンなインテリアと設備があれば良いという訳ではありません。

料理店にしてもなんとかガイドの星が並んだ白眉を引くような高級店は一度は足を運び美味しいと思う事はあっても2度3度行く事はほとんどないような気がします。

好きな店と良く行く店が違うのかもしれません。私の場合はやはりその店が自らの身の丈にあっているのか知らず知らずのうちに判断しているのかもしれません。

落ち着くと言うのはこちらも、そしてあちらも太平の心で接する事が出来るような空間であり、会話でしょう。

人それぞれその空間は異なります。私のような生まれではあまりに豪華で金襴緞子のインテリアやこれだけお金をかけた空間なんだと誇示されると、どうも委縮して逃げ出したくなります。

もうひとつ、ここはあなだだけの空間ですと言ったプライベートを重視するサービスのところも私は敬遠してしまいます。

ア**リゾーツや、ワン***オンリーリゾートなどです。もちろん新婚旅行ならいざ知らず毎年そこに行きたいとは思いません。

一昨年訪れた杭州のそれも部屋が広すぎて、それに会いたくないと思えばほとんど他のお客とは施設内で会わないと言うのも不自然でした。


日本にもこの手の旅館が増えてきました。今や北海道から沖縄まで全国津々浦々展開するホ**リゾートももとは軽井沢の小さな旅館経営に始まった訳ですが、その企画する狙いが見え過ぎて私にはパスです。



先月訪れた山代温泉のム***旅館も、通ずるものがあり、丁寧過ぎる接客とインテリア、それに相応しくない地元の経営者がアンバランスで今一つ落ち着くことは出来ませんでした。



以前NYを訪れた時に泊ったウォ***ア****というホテルは論外であり、人種偏見を持った最悪のホテルでした。

そんな名ばかりのひどいホテルの多い欧米でも、オリエントエキスプレスの系列でもあるポルトフィーノの丘の上に一軒だけあるスプレンディドというホテルは良かったです。部屋はそんなに大きくはありませんが、閉館間際の時期(真冬はお休み)ということもあり、逗留客は私達だけなのにレストランも我儘なオーダーに対応してくれたり、ドライバーを付けてくれて近くの漁村まで観光に出掛けたりとサービスもさりげなく心地よかったのを覚えています。ここにはもう一回訪れたいと思います。



こんな事を書きながら一番良く行くところは、ハレクラニとカパルアのリッツであるというのは、サービスそして全てが気持よいと思えるからなんでしょうね・・身の丈より少し(大分)上ぐらいの宿屋で気持が落ち着けるところがやはり好みの宿ということになりましょうか・・・

カパルアベイホテルが無くなってしまった事がつくづく悔やまれます・・・最高のロケーションだったのに・・・・・