人間は多少なりともいくつかの人格を有しています。私とて真面目な顔をして仕事をこなしている自分、犬の前で赤ちゃん言葉まで発してしまう自分、友達の前では悩み一つみせない自分、等々であります。
そして、その人格それぞれで価値を見出しています。仕事を完遂することの価値、相手に喜んでもらうことの価値、子供を卒業させる価値、いくつも価値を自ら作り上げています。
しかし、その価値の基底にあるものが崩壊したらどうなるのでしょう。とてもではありませんが人格を保つ骨格が崩れてしまいます。これこそが多くの人が苦しめられる精神的危機に他なりません。
心の基底にある澱んだものが、基底に穴を開け、価値を排出してしまい、残った穴はカラカラに干上がってしまったとき、本当の危機が訪れるのだと思います。恐ろしい光景です。
今のところかろうじて小人さんがこの空白を埋めてくれています。小人さんを大切にします。