少し古い本になりますが、観念史の金字塔とも呼べるこの書物は難解でありますが(数回読み返して内容を確認し、行ってまた戻りを繰り返した)今も本棚の前面に鎮座しています。確かに息子もこれを盗み見していたのを記憶しています。
「存在の連鎖から進化の観念へ、ヨーロッパを彩った思想群の壮大な転換を観念の基底に降り立って明らかにした」という言葉では言い表せない何かを感じます。もっとも後節の批判がないわけではありません。
しかし、ヨーロッパの歴史的系譜よりこの時期が偉大な転換点であったことは間違いではありません。