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2014年2月12日水曜日

小說考

男性女性を問わず様々な小説が世に送り出され消費されてゆく。このところ女性の作家に優れた作品が多いように感じる。
小說にはマクロ的に読ませる小說とミクロ的に細部に拘り、深く潜行して表現される小說がある。もちろんこの二つの混在型もあるが、多くの作品は何となくぼやけてしまっている感じがする。
前者の小說は全体が劇のようでもあり始まりと終りがある。そして作品中に抑揚が付けてあり、読み終えると一定の満足感を覚える。歴史小説のたぐいの多くはこちらである。
一方、後者は何気ない日常の表現の中に様々な要素を織り交ぜる。文中に出てくる人間の感情や感性、日常的時間軸の中における非日常性などを散りばめる。
こうした表現はやはり女性が得意なのかもしれない。私の好きな作家は見事にそれを表現する。時折、そんな作家のブログを読む。すると作家の空気感のようなものを感じられる。益々、その作家の作品が読みたくなる。何故なら彼らは文章の達人であって、たとえブログの中でも陰影を忘れないのだ。



もし参考になればと私のよく読む山崎ナオコーラ女史のブログとHPである。