しみじみじゃありません、しじみ(蜆)です。
私達がよく口にしている蜆は二枚貝綱異歯亜綱シジミ科 (Corbiculidae) に属する二枚貝の総称です。
日本本土には2〜3cm程度のヤマトシジミ Corbicula japonica (全国の汽水)、マシジミ Corbicula leana (全国の淡水)、セタシジミ Corbicula sandai (琵琶湖水系特産)がいます。琉球列島には10cmの大きさに及ぶマングローブシジミ属(ヒルギシジミ属) (Geloina) なども棲んでいます。
1980年代以降は、中華人民共和国、大韓民国、ロシアなどから輸入されたタイワンシジミ (Corbicula fluminea) も多く、国内産に比し廉価で販売されることが多いようです。また、これらは国内産と比較が難しいため、産地偽装なども多いといわれています。
輸入されたタイワンシジミが野外に逸出したものか、1990年代より全国各地で外来のシジミが出現し、在来種との交雑などの懸念が持たれているそうです。
ですから宍道湖産や十三湖産といってもタイワンシジミであったりすることもあるようです。
写真はヤマトシジミですが、タイワンシジミもまぎれているそうです。実はとても個体差があり見分けにくいものなのだそうです。つまり食べてみなけれゃ分からない?ということなのだそうです。一般的にはヤマトシジミが味が強くこくがあり、セタシジミは比較的淡泊ということです。