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2009年2月17日火曜日

好きな番組 「笑点」

「笑点」を何故か見てしまいます。好きな番組です。普段は面白おかしく人のこと散々言っていますがとてもチームワークが良く、相手のことを信頼している気がします。

司会の歌丸さんが肺気胸だったそうですが、その病も笑いのネタにしながらも気遣っていることが良く伺われます。こんな大人が良いですね

GDP マイナス12.7%

金融危機発祥のアメリカより大幅にGDPが下がった日本ですが考えてみれば当たり前のことです。

日本は私が小学生の頃まで1ドル360円の固定相場制だったのです。(小学生の夏休みの宿題でこれを取り上げた記憶があります)つまり、戦後暫くの間、大幅な円安をアメリカが受け入れ、輸出を伸ばし国力を増強しました。しかし、この変動相場制への移行に伴い、国際競争力を付けていなかった産業は淘汰されました。その後、イノベーションと国内需要の喚起に伴い、産業界全体は押し上げられましたが、これは今の中国やインドと同様で、西欧文化への憧憬から国内需要=人々の欲求を満たしていった訳です。よく言われる3種の神器や新三種の神器などが好例です。

この後、西欧諸国の日本バッシングが続き、まるで少し前の中国と同じです。数度の石油危機や、バブルなどを経て、浮き沈みはあったものの経済は成長しましたが、そのポジションは昔のままです。円安をいいことに輸出主体な産業構造は貪欲な利益追求を続け、より効率的な経営を良しとしたのです。つまり、日本よりずっと安価な労働力を持ち、かつ巨大な成長市場を持つ中国の台頭に対して、何ら危機意識を持っていなかったのです。それどころかコスト削減のために、生産工場をこの中国に移転した企業の多くは、そのノウハウさえ手放してきたのです。つまり売れる品物なら何でも良かった訳です。次の四半期はさらにGDPが下がるでしょう。売れる品物は、売れた品物です。これから売れる品物ではありません。

インドのタタ自動車が20万円の自動車を売り出します。台湾のpCメーカーが4万円のPCを売り出しています。こうして「ダウンサイジング」して作られる製品を、質が悪いから、機能的に劣るからと評していた日本のメーカーはすでにその時点で負けているのです。

日本は「ガラパゴス化」していると言われます。世界的に見て孤立してしまっていると、では何故今まで売れたのでしょう?答えは簡単です。円安だったからです。

ビル・エモットが「陽はまた昇る」という本を著しています。21世紀も日本は持続的成長を続けていくだろうと。本当でしょうか、昨日の我が国の財務大臣のG7後のしどろもどろの発言を海外メディアが馬鹿にしていました。現在の政治の凋落振りを見るにつけ、若い人には政治や経済を勉強して欲しいと思っています。若い世代の志ある「チェンジ」に期待するだけです。