昨晩のテレビでアメリカで開催されているTEDの実際にスピーチをしている場面ととその前の練習の風景が写されていた。
今まではこのTEDを見ることはプラチナチケットを手に入れるようなもので、マスコミもシャットアウト知るのはネットワーク以外になかった。
実際に登場してスピーチする人物は老若男女、人種もバラバラでその守備範囲は相当に広い。
すでに名を馳せている人もいれば、全く無名の人もいる。
そしてそのスピーチの内容は各国のボランティアによって翻訳され各国に配信される。
Human Arabesqueなるビデオは人種や年齢を超えてアラベスクが出来あがる。このネットワーク社会の姿そのものである。
参加した茂木健一郎氏がこのTEDの素晴らしさはまず発表させる場を設けるだけでなく、どのようにしたら効果的に映るか、聴衆に感動を与えられるか徹底的に分析している点だと言っていた。
氏はこのプロジェクトの参加には「脱抑制」が必要だが日本人は苦手な部分を本質的に持つとも言っていた。
私がこうした一連のアメリカでの催し物(アカデミー賞の授賞式なども)はまず徹底してやることを徹底的にやっていることだと思う。何も特別な事ではない。やるべくしやっている点である。
そこへいくと我が国はだらしない。いや不甲斐ないのである。素人の討論会やクイズ番組は敬遠され、芸能人のお決まりのクイズ番組だけが生き残る。
英語でapplauseという単語がある、賞賛である。トヨタ自動車の元会長で経済界の重鎮である奥田碩氏が「そろそろ日本も嫉妬から賞賛の経済にかわるべきだ」と言っていたがまだまだ遠い話のようだ。
話を元に戻そう。このTEDでは知は個人や一部の企業によって独占、閉鎖されることは社会全体そしてその個人やシステムにも恩恵を預けず、オープンにして共有することで知そのものも、そして個人も企業も価値が上昇すると言っていた。
FACEBOOKでもこのTEDについて触れたが、残念なのは私の友人で「いいね」をしていたのが一人だったことだ・・・若い人にこそチャレンジしてもらいたい・・・・
世界はまさにThe next convergenceなのではないか?
この本を送った就活中の友人の息子はきっとこの深遠な意味を理解してくれていることだと思う。