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2010年12月11日土曜日

U理論 C・オットー・シャーマー


実は興味を持って英語版でこの本を読んだことがあります。中々強敵で半分も理解できませんでした。確かにフランシスコ・ヴァレラやプロトタイピング理論を読んでいると入りやすいと思います。

今回やっと邦訳が出版されました。さすがに日本語は読みやすいです(笑)


全てを説明するのは無理がありますので、特に興味深く感じた点を列挙します。

気づきを得るための大切な3つの動作とは「保留=サスペンション」「視座の転換=リグレクション」「手放すこと=レッティングゴー

ソース=源に向かうとき何かするときと同じくらいに何もしないことが大切だ・・・

なかなか叡智に満ちています。東洋的思考の私としてはすっと頭に入りやすいものです。

そうそう過去から未来を予測する方法とはまったく別の方法により未来を創るということは、そのまま政策理論や経済政策にも応用できそうです。

列車の窓から見える景色も座っている人を中心に見ようとすると景色は流れてはっきりしませんが、窓の外を眺めると線路わきの木々の姿をとらえることが出来ます。いうなればこれが視座の転換です。

空白 政治的混迷

ソビエトが消滅したときに世界の情勢に「空白」が生まれたことは事実です。

中国の台頭、アフガニスタンのイスラム化、イランの変化など今もその火種は残っています。

ある均衡状態が破れて空白になることで様々なリスクを内包するのです。

現在、我が国政治が混迷しています。つまり霞が関に空白が生まれつつあるのです。

政治的混乱は霞が関の絶好のチャンスなのです。

一刻も早くこの国の政治を立て直さなければなりません。

NHKが特集している日米安保50年を見ています。多くの日本人はこの日米安保を理解しているのでしょうか?

日本という国はまず国民の知の育成に努力すべきです・・・・・・

段々 可愛い仲間


平日は妻も事務所に来ているので土日くらいは走らせてあげたいものです。

ロットワイラーのりく君はとても良い子です。愛情を受けて育っているのがよくわかります。

それにしてもおしりのカッコが栗饅頭に似ていません?






ラブラドールのキャベツちゃんはその名前の通り脱走すると畑に向かいます。これじゃ本当の畑のきゃべつになってしまいます(笑)



きゃべつちゃんにもらったクリスマスターキーをさくらとロイ君がひっぱりっこしています。ロイ君は本当に天真爛漫です。天真爛漫さ加減では天下一品です(笑)





ここにきている子はみんなとびきり可愛いのです。

財政危機についての考察

現在、6冊の財政再建の是非についての両意見の書作を読んでいます。

大方読み終えてどちらが正しいとまで結論をつけることは出来ませんが、大きく分けて財政再建は必要ない、どんどん国債を増刷しても国家破綻には至らないという意見の多くは、国家のプライマリーバランスを家庭や企業の貸借対照表に例えて、負債ばかりでなく資産や資本に注目すべきとしています。

一方、財政再建推進は、日本の人口構成が従来と変化してきていること、大都市への一極集中とその反動による老齢化が急速に始まる点など、構造的変化に注目しています。

どちらにもそれぞれの理論を正当化する要素を別に持っていますが、私には国債増刷を唱える人の中には一昔前に金融機関が中小企業の社長に殺し文句として謳っていた「借金も資産ですよ」という言葉が思い返されます。結局、バブルの終焉=金づまり、になった訳です。

そういう人たちの多くが、過去の事例を分析して、高橋是清や明治の政策を拠り所のようにしていますが、グローバル化という変化の時代それらをそのまま当てはめようとするのはちと矛盾を感じます。

個人的には竹中氏がトーマス・フリードマンの「フラット化する世界」を引用して、今の日本は格差を認めず総フラット化を選んでいるようだと指摘している点はみごとな考察です。

トロント大のリチャード・フロリダのいう「スパイキーな世界」というとおり、フラット化とは対照的にメガリージョン(広域経済圏)にその富は集中しているといっています。

つまり、日本はこの「スパイキーな世界」目指すべきだといっているのです。

私もこの意見には大賛成です。フラット化を目指したら本当に大変なことになります。世界の富が均衡するということは日本の富は流出するのですから、これこそ危機的状況になります。

私たちのようなこれから社会保障費を使う恐れのある人間は、今までのような社会保障を受けられると思ってはなりません。結局それは次の時代の重荷になるからです。

頭が大きくなりすぎて、足腰の弱い日本なのですから・・・・

みすず書房図書目録


みすず書房図書目録が送られてくるようになって数年経ちます。

本好きの私としては本屋さんにあったこの目録がとても好きでいつかは欲しいなあとずっと思っていたのです。

みすず書房は私のお気に入りの出版社です。

2010年に発刊された書籍61冊のうち私が読んだのは以下のものです。

とくに印象に残るのはアガンペンの著作と尖閣問題も考えさせられるJWダワーの昭和です。

それと武田花さんのお父さん武田泰淳と竹内好ですかね・・・・・

まだまだ読書するべきものがあることに気づかせてくれる図書目録です。










プロトタイプ展 04 テンセグリティ構造

エレノアのプロトタイプ理論を説明していたら、オーサグラフの開発者のN氏より六本木ミッドタウンで開催されるプロトタイプ展に出品するお知らせメールが届きました。

以前もご案内しましたが彼は宇宙船地球号でお馴染みのバックミンスター・フラー氏の研究者でもあり、彼が独自のオーサグラフを開発したのです。

今回はとテンセグリティ構造のクリスマスツリーを展示すると同時にこのオーサグラフの地図の作り方を説明しつつ地図も販売するようです。

科学未来館の展示に続きN氏の精力的な活動が喜ばれます。

テンセグリティ構造とは素人なので簡単に解釈していますが、一般に張力構造と呼ばれ圧縮力引張力によって構成されるもので飛行機の機体、自動車のボディも大きい範疇におけるテンセグリティ構造ということになります。ただし、建築物ではその計算の複雑さと作り方の難しさにより中々お目にかかれないのが現状です。

クリスマスも近いことです。ミッドタウンに行ってツリーを見てきましょう!!11