30代の頃には分からなかったことが、たまねぎの薄皮剥くように一枚一枚ベールをどかし、目の前にその姿を現すことがあります。
私にとって時間とのかかわり方もそんなひとつ。
以前時間は相対的なものと言った事がありました。その通りです。ある人にって1時間はすごく長いものかもしれませんが、別の人にとってはとるに足らない時間であることもまま見受けます。
私は仕事をするうえで特に大切にしている考え方があります。
自分が取りかかろうとしているその仕事は果たし時間を味方に付けることが出来るのか否かということです。
成功するか分からない仕事でも、この時間を味方につけることが出来ればその成功の確率は驚くほど上昇します。
逆に相手にこの時間を味方につけられるとこちらの勝率は下がります。もちろん人生には勝者も敗者もないのですけど・・・
欲どおしい人というのはこの時間を味方に付けていません。
欲が時間に勝って独り歩きするのです。こうなったらその人に良い事はありません。
ある本に「怒らない心穏やかに生きる」と書いてありました。すべてがそうだったらその人は聖人です。誰だって頭に来ることも心乱されることだってあるのです。それは人間ですから仕方のないことです。
ただ、そういう時ほど丹田に力を入れて一度俯瞰するのです。すると時間の流れが自分の中で一度止まり自分が時間の雲の上にいるそんな感覚を覚えます。
すると時間はするすると川を流れ自分は何もせずその時間の雲に乗る事になる訳です。
世の中、あるがままに受け入れるということが出来るようになるのです。
全てが旨く行くとは限りません。失敗も多くあります。でも嘘だと思ってこの考え方を試して下さい。
本当に必要な事なんて本当に少ないのです。ほとんどはどうでもよい事。どうでもよい事に拘っているのは愚の骨頂ではありませんか。
まさに「断捨離」とはそのことを理解することですから・・・