NHKでリーマン予想のドキュメンタリーをやっていました。「囚人のジレンマ」「ゲーム理論」「ナッシュ均衡」で有名なジョン・フォーブス・ナッシュ博士が出演していました。彼こそこのリーマン予想に取り組み、その難解さ故精神を病んだ人でもありますが、昨日の様子は驚くほど回復していました。
番組で挿話されていた映画「ビューティフル・マインド」は劇場で見ましたが、どう考えても配役に無理がありました。何せ「グラディエーター」がナッシュ博士なんですから。
もう一つの見所は現在の暗号解読されないシステムにこの素数、つまり誰も証明できないリーマン予想が用いられているということです。インターネットで買い物をするときに出てくる「Verisign」という会社です。これは面白い発想です。
息子はメダルには手が届きませんでしたが、息子の友人や後輩にも多くメダリストがいて同時に数学に進みます。あるとき文系脳で門外漢の私は息子に「理系の学問でどうゆう風にそれぞれの科目を考えているのか?」と聞いたことがあります。すると息子は「数学>物理学>科学・工学>生物学・医学」と答えたことがあります。そうこれが純粋さの順序だというのです。つまり数学は基礎の基礎というわけであります。彼なりに構造的理解をしているようです。
英語で素数はprime numberです。日本語では素数です。基数では違う意味になってしまいます。
酸素、窒素の素です。しかしprimeには合理的に分解していってアトムと同義を感じますが、「素」には合理的追求というよりむしろ自然の壮大な摂理をありのまま受け入れるという仏教的に宇宙観を感じるのは私だけでしょうか?