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2010年7月29日木曜日

心に残る言葉  武田百合子 「富士日記」



武田百合子氏のこの2冊をつい最近読み返したばかりである。

上質なエッセーというものは、原稿用紙数百枚の表現よりわずか数行の言葉の羅列で、すぱっとその場を切り取って私達にありありとその光景を見せてくれるものなのだ。

そんなエッセーの中にこんなくだりがある。

愛犬が死んだ昭和42年7月の日記

「まだ小さかったポコは山荘へ向かうトランクの中で籠の蓋に首を挟まれ窒息死する。泰淳さんが穴を掘り、百合子さんが泣きながらポコを横たえる。そして百合子さんは「早く土の中で腐っておしまい」というのである。
これほどまでに悲しい、そして真理をついた表現は見た事もない。

土に帰り、宇宙と一体になる。

死とはそういうものなのだと我々に気づかせてくれる。

ポール・オースター Paul Auster  柴田元幸

ポール・オースターを初めて読んだのは「ニューヨーカー」に連載されていたものだった。

その後、なんとも言えない「ざらっ」とした感覚が気になり、「幻影の書」「トゥルー・ストーリー」「偶然の音楽」「ナショナルストーリー・プロジェクト」と読み漁った。

そして全ての訳が柴田元幸氏である。氏の翻訳は村上春樹氏の翻訳が小説家としての心中を断片にしているのとは対照的に、翻訳者として煮詰めて煮詰めて言葉を選びだし翻訳に徹した傑作といってよいだろう。

村上春樹氏が何故、グローバルなのかという問に対して、氏の翻訳はそれ自体他社との共感であり、翻訳を通じて世界中のあらゆる小説の要素を咀嚼して、そして吐き出していると結論付けられる。

ナショナルストーリー・プロジェクトはポールが全米から一般の人の色々な話を集めたものだ。

今日本でも進行しているらしい。

「偶然の音楽」に書かれているように、実は人生の大半は理由のつかない偶発的な出来事によって形成され、そしてその不可思議な中に、真の物語を掘り起こそうとしているものなのだ。彼の小説は虚構などと言う便利な言葉で片付けられないのだろう。

もし読んでないならどれでも構わない、ご一読をお勧めする。現代アメリカを代表する作家であることは紛れもない事実だ。

2010年7月28日水曜日

ヘミングウェイ礼賛


ヘミングウェイの本は擦り切れるほど何回も繰り返し読んで、その情景の一つ一つが映画のシーンのように蘇ります。
名作「老人と海」の最後の文章「老人はライオンを夢を見ていた・・・・」はその大きさ、サバンナの景色、老人とサンチャゴの距離全てがリアルに迫ってきます。

来週からの避暑に持っていくつもりです。




ところでキューバは行ってみたい国の一つですが、その中でもヘミングウェイが常連だったという「フロリディータ」というバーがあります。今では観光地のようになってしまったようですが、そこで作られたダイキリは氏が愛して止まなかったものと聞きます。

クラッシュアイスとホワイトラム、フレッシュライムを絞り、砂糖は使わないもののようです。
パパスタイルとも呼ぶそうです。暑い真夏にフローズンダイキリはとびきりのごちそうです。

写真はお店のHPよりお借りしました。

マルティン・ハイデッガー Martin Heidegger




マルティン・ハイデカーは高校生の頃、カント、アリストテレスと読み続けてその次に読み始めましたが当時は全く歯が立ちませんでした。

大学生の頃にも数回読み始めましたがやはり挫折しました。

数年前、よい訳本があると聞いたので読み進めたら、この「存在と時間」はもしかしたらハイデカー自身おおきな風呂敷を広げて構えてみたものの、論考すればするほどそのものの得体の知れぬ大きさと、可塑性に畏れおののいているのかなと感じたのです。

つまり、ハイデカー自身きちんとこの問題に解を得ていないままなのです。

そう考えると今までのハイデカーを理解したいと言う「欲望」のため、視界不良を起こしていた自分に思いをはせるのでした。

夏バテ気味の体に清涼なアンプル剤です・・・・・・・・・・

ポルシェより高いポルシェ


ポルシェといっても車の話ではありません。キッチンのお話。

このP7340というポーゲンポールとポルシェデザインのコラボキッチン価格はなんと3000万円です!!

驚き桃の木山椒の木です(笑)

ポルシェより高いポルシェとはこのことです。

詳しく知りたい方はボーゲンポール社のHPまで・・・・・・・・http://poggenpohl.actus-interior.com/

愛と誠  早乙女 愛さん 訃報


私の田舎町の中学はバンカラな校風とも重なって、喧嘩の絶えないそんな学校でした。

体の大きかった私は他校の不良から目をつけられ校門で待ち伏せされることも多く、それなりに喧嘩の心得はありました。

心得その一(逃げるが勝ちです)それでも仕方ない時には相手をしましたが滅多に負けることはありませんでした。

そんな当時「愛と誠」は誰もが手にした本でした。

74年に映画化され主役の西城秀樹さんの相手役だったのが早乙女 愛さんでした。

近年は芸能界から距離をおいてシアトルで息子と共に暮らしていたそうですが、26日に病院にて逝去されたようです。享年51歳です。

ということはずいぶん大人っぽいと思っていましたが同じ年だったのですね。

ご冥福をお祈りいたします。

縁とは奇なもの


鎌倉ベースの先鋒を作るべく逗子マリーナの2回目の内見に行ってきました。

設計をお願いしているK先生にもご足労戴き、最終のチェックです。

伺ったお宅は綺麗に使われていておばあさまがお一人で暮らしていました。

美味しい麦茶とメロンまで戴き恐縮してしまいます。

しかし、同行の二人反応がイマイチです。私もよくよく考えると日当たりの悪さと庭の奥まったところだったのを見落としていました。

反対側に価格差100万円の物件が出ていました。こちらは庭が広く目前も開けています。

隣もつい最近契約したばかりで、ヨットを持っていて荷物の出し入れがしやすいということで1階を選んだようです。

おばあさまには大変申し訳ありませんが、こちらの物件が第一候補となりました。部屋はワンルームに改装されているようです。もしかするとしばらくはこのまま使えるかも知れません。

次回には何かお土産でもお持ちしましょう。