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2009年6月5日金曜日

国立国際医療センター お見舞い

昨年7月28日に上部直腸癌の摘出手術後、肝臓に転移した癌と抗がん剤による治療を継続してきたT先輩が微熱と腹水のためしばらく入院するので本人からお見舞いOKだよとの連絡を受け、MK先輩、T君(ひとつ下なので君といってしまいますが、某航空会社の人事部長というエライひとなのです)と待ち合わせてお見舞いです。

お断りしておきますが、本人も病状、今の状況を全て理解されているようなので記述します。

とにかく頑張っています。肝臓の癌が複数で大きいため外科手術もラジオ波も使えないようです。数種類の抗がん剤をすでに投与し、最近ではこの病院で初となる新しい抗がん剤も使いました。髪の毛はしっかりと生えており、元気です。ただ、強い薬のため副作用で嘔吐がひどいといっていました。この2週間は絶食のようです。さらにこれらの抗がん剤も通院と短期入院で投与されているため自宅では比較的落ち着いているようで、娘さんの運動会も観覧したといっていました。

現在は腹水が溜まっておりそのために歩行できません。腹水がとれれば歩けるとのことです。そのことを見越して7月には(これは先生には内緒のようです)石垣島に家族で行く予約を入れているようです。無茶は承知の上でしょう。でも驚きます。

私はこういった素晴らしい先輩に出会えて本当に幸せだと思います。心から感謝しております。

本人はまだまだ前向きに自分の癌と戦おうとしています。私には何もできませんが、帰りがけに言っていた陽子線治療のことを聞いてみます。私は門外漢なのでどういった条件で適用されるのか、またどこで治療を受けられるのか分かりません。ネットで検索すると関東ではがんセンターや筑波にあるようです。

こんな先輩を見ていると何があっても大したことはないと思えます。自分の前にある問題などとるにたらない些細なことであり、目をそらさず直視することを肝に銘じます。こんなに辛い治療なのに飄々としている先輩はすごいと思います。昔からジェフリービーンのネクタイにベージュのスーツというサラリーマンらしからぬ風体で渋谷の街を歩いていた姿と今も精神はなんら変わりません。


家族のため、頑張ってください。石垣に行けるように回復されることを強く思います。

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