村上春樹氏の「1Q84」が出版されたとき、ジョージ・オーウェルの「1984」が関連しているのではと巷で言われていましたが、あたりまえでしょう。
ジョージ・オーウェルの小説は原文でも読みましたが、全体主義への極端な嫌悪以外、目を見張るものはありませんでした。この点では春樹氏の全体主義=宗教の警鐘とも一致します。しかし、オーウェルの自伝をひも解くと、彼の父性への不信、当時のイギリス社会が見え隠れします。特に植民地であるインドの状況です。
しかし、「オイ 待てよ!それたげ?」という声も聞こえます。そうです、春樹氏はその伏線の混迷に隔てのない世界を想像したのです。時代の渾名は時間です。そして時間の渾名は夢です。
今日も3号線の非常階段を探す私がいました。
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