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2009年10月7日水曜日

家族の関係

日本は欧米と違い戸籍という「家」を単位に社会を形成しています。戦前の民法典はさらにその傾向が強かったことは既知のとおりです。

しかし、社会が変わった今、1年間の結婚数75万件に対して25万件の離婚が生じている現在、この民法ではカバー仕切れないことが起こっています。急遽付け加えられた離婚後300日ルールの改正などそのほんの1例です。また、血縁主義を用いている日本に対して、出生地主義を用いている欧米とはかけ離れているのです。詳しくは中根千絵著「縦社会の人間関係」等ご参考下さい。

これは家族のかかわり方が変わったからだと思います。核家族化が進めば家族の関係は変わります。1つの屋根で暮らしていた家族は双方において第一義的家族の価値を共有しますが、出て行ってしまうと変化します。新たに婚姻関係を結んだ配偶者とそこに生じる子供との関係が第一義的家族に摩り替わっていくのです。この関係はかなり複雑ですが、セントラルドグマのようにある程度規則性があります。

変わり行く家族関係は日本の行く末も決定していきます。

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