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2010年3月28日日曜日

Air Castle




工事が中断された高速道路のトンネルのような場所を進むと、上の方に明かりが見えてきた。


砂場の足元を払うように前に進むと視界が急に晴れて、そこが外界と通じていることが分かった。


ベランダのようなその場所からは高さがあり、外界に降りることは出来ない。外界では家族連れやカップルが公園の真ん中にポツンとある芝生のように勝手気ままに遊んでいる。


ふと建物に戻ると、老婦人がおしゃべりをしていたり、食事の準備をしている。相当な人たちがこの建物には存在する。


建物は古い木造の日本家屋で今でいうシェアハウスである。遊郭のようなその作りは薄暗い室内と相まって紅紫色の空気が漂っている。


すると突然私の前に白のブラウスを着て、黒のミニスカートをはいたショートカットの女性が現れた。


女性の背筋はピンとしており、八頭身のバランスのとれたものだった。近くのオフィスに勤めているOLなのであろうか?それともモデルか女優なのか分からない。


彼女がその建物の内部を案内してくれるという。彼女の後について伺うそこはまるで迷路のようで、さっき通ったところまた通るようなデジャブを感じながら歩く。


すると外から大声が聞こえる、「何かが逃げた、危険だから注意するように」大勢の人たちがその訳のわからない物体に右往左往している。


彼女が「この白いハンカチをもって明るいほうから外に出て」という。私は分からぬままに彼女の言に従い、明るいその場所を目指す。


やっと表に出られた、そこには神社の足元と同じく細かな玉砂利が敷いてある。その玉砂利の先には白い紙が下がったロープのようなものが見える。近くに寄るとそれが注連縄であることが分かった。


やっとのことで注連縄を潜り明るいところに出た。


後ろを振り返るとその建物は姿を消し、芝生の公園が広がっていた。





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昨日の睡眠不足が効いたのか、ソファに腰掛けながら少し眠っていたようだ。白日夢 Air Castle

読みかけの本の傍らにさっきまで飲んでいたワイングラスにヴィオニエのワインが半分ほど残っている。

立ち上がりワインを継ぎ足そうと、ふとポケットに手をやると白いハンカチが入っていた。


つる日草の花がつきました。ローズマリーは1年中薄紫の花がつきます。枯れてしまったと思っていた朝倉山椒に新芽がつきました。植物の生命力に驚かされます。

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