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2011年1月25日火曜日

二通りの人種

折衝も重要な折衝以外、スタッフに任せているのですが、それでも時折「自らの城を作る」人に出会います。

自己チューといってしまえばそれまでですが、そういった人は如何に偏狭で少ない情報の上で成り立っているのか自らは理解していないのです。

これは近代科学や合理主義の急速な発達の一方、宗教、伝統、文化、地域的なつながりという社会の中でうまく調和されていた(薄められていた)自我が活性化され切り離され個人主義の時代に入ったことを意味します。

この肥大化した自我はやっかいなのです。ともすれば社会離反を加速化し、さらなる自我の肥大化という悪循環をもたらすものなのです。

私はこういう人たちに言いたいのです。自己実現とは他者とのかかわりの中に置いてしか達成されないものなのです。それを自覚して下さい。いくら自我の中で悩んで見ても、他者との関わりを欠いたなかでは何の意味も持たないのです。

一方、他者との関わりを形式上持とうと見せかける人がいます。しかし所詮それは肥大化した自我の中でのピエロです。他者との関わりの中での発見や驚き、共感ではありません。

良い人は良い人を呼び、周りを幸せにするといいます。これは他者との関わりを認めた人に限るのです。共感力という言葉はまさにこの関係性の最たる所以です。デカルトの問題もマックスウェーバーも、他者との関係性を気付かせるアンチテーゼのようなものかもしれません。これは重要な真理だと思います。あなたの周りに城を築いている人は多いですか、それとも少ないですか?後者とお付き合いしているなら問題はありません。

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