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2011年4月14日木曜日

エコロジーと企業戦略

エコロジーは絶対的に良いことだと思っているご仁がいたり忠告申し上げます。決してそればかりではございませんぞ。

東電HPを見るとエコロジーだと推薦していた「オール電化」の販売を中止しました。我が家はすでにエコキュートですが・・・・

オール電化の謳い文句は「初期費用は掛るがランニングは安くなり、Co2排出も少なくなり地球にも優しい」そんなものでした。

しかし、今回の震災でその前提となる土台が壊れたのです。

電力発電そのものの構造的欠陥とネットワークの脆弱性という問題が露呈したのです。もちろん電気料金だって安くなると言うのは従前の環境においてです。

よく自動車を買い替えた方がエコになるかという質問がありますがこれは難しい問題です。確かに自動車から出るCO2は減りますが、自動車を生産するときに消費されるCO2はどうなのでしょう?

つまりエコロジーというのはある一定の条件下が平衡した定常状態においての「タラ」「レバ」のお話なのです。

誰かのようにエコロジストは左翼運動家のなれの果てとまでは言いませんが、エコロジーで全て片付けようとする人々の意見をすんなり受け入れる訳にはいきません。

世の中は絶えず動いています。定常状態などありえないのですから・・・・

昨日のお客様へのお薦めは「今のところオール電化は出来ません。売ってないのですから、ただ大震災の復旧については電気が最も早く回復すると見込まれるので、設備は電気中心と考えるべきです。しかしながら地中化が進めばそうとも言えません。さらに震災の非常事態のことを第一義に考えるのは普通の生活全てをその基準に合わせるということで合理性を欠いてしまいます。よって適度な分散がリスクを低減すると思われます・・私見であります」

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