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2011年6月16日木曜日

有斐閣 

この名前を聞いてアレルギー症状を起こす人は間違いなく法学部出身者です(笑)

さりとて人文科学系の学部の人ならこの書店名は知らないことはないでしょう。

私の大学も東大や京大とは一般教養の厚さは比較にはなりませんが、他の大学と比べると選択できる科目は多く、法学関係では直接関係する商法はもちろん、教職科目の選択もしていたので憲法、労働法も取りました。社会学では当時人気のあった「縦社会の人間関係」を著した女性初の東大教授こと中根千枝さんではなく(笑)そのご主人の授業を取りました。実は私も中根千枝さんだと勘違いしていたのですけど・・・授業は奥様の話がほとんどで楽しいものでした。

こういった多くはこの有斐閣より発刊されていたのです。

明治10年に神田一橋で産声をあげた同社はも有史閣と称していました。すぐに現在の有斐閣に名前を変えます。そして戦後間もなく、戦時中、天皇機関説事件で発刊禁止を受けていた美濃部達吉著「憲法撮要」を発刊し、現在に至っているとても稀有な出版社なのです。



ところで何で急にこの会社のことを書き出したのかと言うと、実はテーブルの上にこの本が置いてあったからです。パラパラめくると以外と面白いのです。それも私の好きなコンメンタール形式を取っていてとても実践的です。

これから医療行為に携わる人間が最低限知っていなければならない内容なのでしょうが、実は我々の世界でもよくあることを指摘しているのです。

閑話休題

先日、お客様より医療行為に対する訴訟の相談を受けました。弊社の顧問の先生もおりますが、知り合いにも医療訴訟を専門とする先生もいます。

私の住んでいる横浜のとある大学病院にて末期がんの手術後の塞栓症で亡くなったとのことです。相手は非を認めているとのことですが、一般的に考えて手術を行う場合そのリスクは必ず説明されるはずですし、同意書も書いているはずです。非といってもどこまでなのか・・・

いくらでもご紹介することは出来ますが、訴訟費用はただとはいきません。きちんとご説明してそれでも必要ならご紹介するとお伝えしました。

こんな実例も身近にあるので整理して考えると医療訴訟のそのほとんどが患者や家族に情報がきちんと伝わらないことがトラブルの原因のようです。いくら勉強が出来てもこのコミニケーション能力のないドクターでは困ります。巣鴨で長年、整形外科と内科を開業している先生が言っていました。
「私の仕事は患者の話を聞くことそれが99%、残り1%は治療・・・」なるほどそうかもしれませんね

まあこんな本を読んでいるところを見ると息子は競走馬のように周りが見えない訳ではなさそうです。

週末から大ボスと一緒に大阪の学会出席とのことです。週明けのテストのために寝る暇を惜しんで勉強しています。万博講演では梅棹忠夫展やっているはずですが・・・・・・蛇足でした・・・

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