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2011年7月29日金曜日

規制と規制緩和

小泉政権の時、国民に規制緩和、官から民へといった一元的テーマを与えられ、多くの国民は大賛成しました。よって小泉さんは選ばれた訳です。まさにポピュリズムの極みでした。

弊社の顧問弁護士の先生も当時、言っていましたが、物事はそんな簡単ではありません。

無秩序に開発を容認する政策は貪欲な企業の利益誘導を招き、生活者の基盤は壊されます。

今回の政府は突然、増税を決めているようですが、児玉先生の言うとおり、先にやらなければならないことがあります。まず福島原発の収束と除染です。

それが済まない限り、絵に描いた餅のような復興戦略は意味を持ちません。

原発か反原発というような一元論でなく、この国の将来のエネルギー政策をどうするのか、経済成長の軸足をどこに持っていくのか、きちんとした議論が足りません。

一つの提案です。

私は今後相当規模の建物は全て許認可制にして、自家発電を義務付けるべきだと思います。

まさに規制強化です。

ただ今までのような規制のため無駄な時間が掛るようでは駄目です。

経済的効果も考えねばなりません。発電装置のコストを吸収するような規制緩和です。

例えば容積率の緩和です。

こうした二元的思考により物事を前に進める手法を我が国の政治家は知らないのでしょうか?

いや知っているはずです。ただ既得権益の損得ばかりが先走り、大きな政策を鳥瞰的に見られなくなっているのでしょう。

亡国の未来でしょうか・・・

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