このブログを検索

2011年10月26日水曜日

言質をとる リスク管理

数年前、我が社の顧問弁護士をして戴いているK先生とご一緒している仕事で「言質をとる」仕事を教えてもらったことがあります。

仕事の中には己の信義に基づき決定していくものと、他人との鬩ぎ合いの中決定していくものがあります。

よく人は「やるたげやったのだから仕方ない」と言い訳をしますが、先生によればそれはそこまでの頭の人間がすることで、相手との交渉事には「言質をとりながら行う」必要があるというのです。

私の顧客が欲を出して必要以上の要求をしようとしたときも、先生は私達に向かって「その主張の言質をとられてしまいますよ」と戒められました。

それ以来、相手との関係に置いて「言質をとる」必要性を痛感したのです。

私は長年、良い税理士さんに巡り合いませんでした。最初の人は親の顧客をそのまま顧客とした人で、税理士試験に中々パスせず、やっと手に入れた苦労の人なのですが、何事にも駄目の一点張りで、はっきりいって知識が足りませんでした。

次の人は若くて活動家ですが、人格的問題があり(遅刻の常習魔)、前述の人とは対照的に何でも大丈夫の大盤振るまいの人でした。

そして窮して友人のO氏に依頼して紹介して戴いた今のS先生は年齢的にも同世代であり、先生の経験(独立して30年近く自分で顧客を獲得している)そして何よりも「言質をとりながら」進めるその方法論に共感しています。

わずかな接待交際費の課税を逃れたいばかりに修正申告をさせられたり、公益と私益の区別なく勝手に振る舞う経営者の否認事象など考えてみればね「言質を忘れた」行為なのです。

経営者ならこの「言質をとる」ことこそリスク管理と言うことを再認識して下さい。

0 件のコメント: