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2011年12月2日金曜日

エッセイストの眼 料理人の舌

素晴らしいエッセイストとはほんの少しの違いや場の感性を見抜く力のある人だと思う。

開高健にしても、山口瞳にしても伊丹十三にしても、その眼力たるや恐れ入谷の鬼子母神である。

開高がこんな言葉を残していた。



「自宅にプール作る人いるけど、あれ分からんね、俺だったら絶対入らないよ。俺は昔、お好み焼き作りたくて本格的な鉄板やら道具やら仕入れたけど、結局、作らなかった。それと同じしゃない」

世の中その手合いのことが多い。

一方、優れた料理人とはほんの少しの違いに敏感であるという。


懐石料理では真冬には白味噌、真夏には赤みそ、そして季節に合わせて微妙に変化させていくと瓢亭の店主こと高橋氏が話していた。

閑話休題

三国シェフは目黒に居たころに自由が丘の高級スーパー(今はなくなってしまった)で数回お見かけした。

当時、友人がまだ出来たばかりのホテル・ドゥ・ミクニでささやかな結婚式をした。その時にこれほど素材と調理に真摯に向き合うフレンチを食べたのは初めてだった。スーパーでの三国氏は奥様とご一緒だったがその真剣な鷹のような眼は忘れられない。

何を学んだかではない、誰から学んだかだ・・・三国氏は5人の天才シェフから学んだと書いてあった。



あくまで人なのですな・・・・・

先日、お正月までの本として、本屋で立ち読みしながらバラバラのジャンルで17冊購入した。

これはその中の2冊。

自己投資こそ最大効率の投資なのですよ!!!!リターンは保証できかねますが????

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