今回の芥川賞では受賞した田中氏と石原知事のやりとりのみが耳目を集めたようですが、私には円上塔氏の受賞のときに選考委員が「難解な小説ですが・・・・・・」といった事が引っかかる。
今、氏の小説を読んでいて何故難解と言ったのか分かったのだ。
氏の小説には理系の定理や法則が随所に散らばめられている。CPパリティの破れや、宇宙の多次元論などだ。しかし、難解なのだろうか?
自分たちの知らないことを難解という一言で済ませてしまうほど怖い事は無い。
CPスノウが二つの文化で述べたように理系と文系は今でも乖離している。その溝は埋められるどころか益々拍車が掛っている。
しかし、一方ではそのことは知っていて当たり前のことなのだ。
知らないことを難解な事と言っている間はその人にとって知らないことは知らないままなのだ。
知力とは知らないことを知ろうとすることだと思う。だとすれば知力の無い選考委員にはそろそろ壇上から降りていただきたいと願うのだが・・・・如何であろう????
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