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2012年1月26日木曜日

IPS細胞の応用 パーキンソン病治療

パーキンソン病は脳内のドーパミンが減少して筋肉の痙攣や痺れが生じる難治性の病気です。

これまでは対処的にこのドーパミンを増やす薬により治療していましたが、根治的解決ではありませんでした。

今回、京大が理研との共同研究でこのIPS細胞を用いてドーパミン神経前駆細胞の作製に成功したというのです。それも霊長類の脳を使ってです。

ここから先は聞いた話です。

これは確かに大きな一歩のようです。浮遊していた細胞を結合し(そのためのプロモーターとなるたんぱく質を同定し)培養を24日と48日という異なる期間で進めたのです。

しかしながら、これからが大変なようです。実はこの実験は一体の霊長類でなされたために、この個体特有の症状なのか、多くの個体にも適用できるものなのか判断がつかないからです。

つまり、臨床に進むまでにはもっと多くの個体で実験をとり、さらにそのデータを解析し、人体応用に必要な資料を積み上げねばならないのです。

確かに罹患している人には早く臨床応用してもらいたいとは思いますが、このあたりがとても難しいらしいです。

臨床応用にはさらに厳しいガイドラインが作られていて、無暗に治験は出来ないのです。

事実、東大の医科研で治験した癌の最新治療とて、副作用のデータと解析が十分でなかったと横やりが入ったのですから(結果、不備はなかったようです)

わずかな光明でも真っ暗闇よりましです。分子生物学の進歩はこの闇を照らす光明かもしれません。

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