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2012年2月21日火曜日

塗装材の話

木造建築研究室に在籍していたこともあるので木材の知識は結構あったつもりですが、自宅のフローリングを失敗するなんて灯台元暗しと言われても仕方ありません。

日本の床材(家の内部)は靴で使用いることはないので各種のコーティング塗装が使われます。

傷に強いもの、太陽で劣化退色しないUV塗装、スリップしずらいシリコンなど様々です。

しかしこれらは被膜を作るために木材の多孔質の良い部分を引き出せません。

特に夏素足で歩くとペタペタしたあの感覚になってしまいます。

以前のデッキ材は塗装しないとすぐ劣化する種類のものだったので、キシラデコールという防虫効果の高い塗料を使っていましたが、虫に有害なのですから動物に無害という訳には行きません。



内装や家具にはデニッシュオイルと呼ばれるものが使われていますが、これはワトコオイルという塗料で素人でもウェスで簡単に塗り込めますがサラッとした感覚とは異なりウエット感があります。

ドイツで長年使われているオスモカラーを鎌倉の床に塗ったのですがこれがサラサラして非常に足触りがよく、半年に一回程度メンテナンスのワックス&クリーナーを掛け、二週間に一回クリーナーメンテナンスを行う簡単なものです。

無垢材で多孔質を生かしたいならお薦めの塗料です。

今回、床は全面北米産のホワイトオークの19ミリで塗装済みの板を貼りかえてもらう予定です。

デッキの方は作ってから時間が経ってしまったので、本来なら酸で表面をはく離し乾燥させてから塗るのですが、今回は表面をサンドペーパーで研磨しオスモの外部用塗料を塗ります。

その後はメンテナンスを定期的に行います。足のベタベタ感が嫌な方はお薦めです。木目も美しく仕上がります。


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