若い時には分からないがこの歳になって分かることもある。
若い時にはすぐこぶしを振り上げて(実際にじゃないですよ・・・たとえですよ、たとえ・・笑)損をしたことがある。何故なら一度上げたこぶしは消し去ることは出来ないから。
賢慮という言葉がある。そうフロネティックだ。深く洞察して、物事の推移を見ながら、身の置き方を決めるのである。その時肝要なのが、力まずに、勁草のごとくしなやかに対座することである。
これをするには自分と同じような共感できる人間を増やさなければならない。そう賢慮は回りの人あってこその視座の転換である。
我が家のフローリングは張り替えたばかりなのに、ささくれて、棘が飛びだして危なくてタマッタものではない。材質はカラ松の厚さ19ミリの浮づくりのフローリング。これとてメーカーが浮づくりに固執するあまり、板目を逆にするという禁忌を犯したからであろう。サンプルでは全く分からない。表記もないのだ。
ましてやパンフレットには環境に優しく子供や老人のいる家庭で素足に優しいとある。監理者や施工者に責任は無い。
妻などこれじゃメーカーに詐欺じゃないかとまくしたてるが、いやいやまだまだ賢慮が足らない。
代替品と交換するとメーカーが渋々重い腰を上げたが、これとて責任は無いのに相手と折衝してくれた監理者の賢慮の賜である。あとは工務店がどの程度の賢慮をもって接してくれるか模様ながめである。
しかし、しかしである、これによって線引きがなされたのだ。賢慮のある者と無い者に・・・
自己保身と言い訳では成長などない。この段階でこのメーカーの質は問われるが、実は営業失格である。
諸問題もあるので実名は避けるが、無垢のフローリングではそこそこの会社である。
危機こそ最大のチャンスである。残念。これが私のモットー。
我が社のスタッフは・・・もちろん賢慮を持ち合わせている。
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