このブログを検索

2012年3月25日日曜日

小説論

ヘミングウェイをロストジェネレーションの作家ではなく彼は釣り師だと言った人がいた。

何故、彼はそんなことを言ったのだろう。

私の好きな作家はスベカラク嘘つきではない。

ヘミングウェイも開高健にしても釣りが好きでなければあんな表現は出来るはずはない。山口瞳のような食道楽でなかったらあんな洒脱な口語文は書けない。

これもビッグブラザーとリトルピープルに似ている。ヘミングウェイを酷評した人はビッグブラザーを夢見ていたのであって、小説家を型枠に嵌めたがっている。

好きこそものの上手なれ、その通り。好きで好きで調べていくうちに自分の観察眼と感情移入が始まり、文体が精緻になる。そこのどこが悪いのだ。

カジキだってマカジキ、メカジキ、バショウカジキもいればそのオスとメスもある。

知らないからそれは博物主義だというのは、知らないものの遠吠えにしか思えない。

だから私は平松洋子が大好きである。

*************
*************

先程、犬友の大先輩よりメールを戴いた。私のつたないブログを読んでくれたようでヘミングウェイとフッジラルドの人気が逆転したのも世相の反映と書かれていた。

そうそう、そうなんです!!

村上春樹氏が何故、天才かと言われればそんな現代の世の中の流れ既にずっと前に予見している訳です。






************
************

三丁目の夕日、妻は間延びしていると言っていた。脚本は確かにそう。でもね、舞台セットは飽きさせません!!

良く見てみると、森山未来君の車が4114だったり、テレビの箱がNationalだったり、良く考えています。

恐るべし、恐るべし、人は観ていないようで見ていて、見ているようで観ていないものなのですね・・・

暫くは円上塔氏に嵌りまくりの日々ですが・・・

0 件のコメント: