子供の頃よく落ち着きのない子供だと言われた。今でも変わらないと思う。何分、キファーサザーランド主演の24を倍速で観るくらいだから・・
もうひとつ、お前は普通の事が出来ないのかと言われた。でも普通って何だろうとその時も今も思っている。
普通の話はさていおき、そのような性格の訳だから、この歳を過ぎてもとにかく興味がある事が多すぎる。
音楽にしても一貫したものがない。あれこれとその日の気分に合わせて見繕ってしまう。
その道を極めた人に言わせればお前はサーフェイスだと言われると思うし、それでも仕方ないと思っている。
今日も運転していて突然スティーブマックイーンの邦題「栄光のルマン」を思い出した。同時にポールニューマンとロバートレッドフォードの「明日に向かってうて」をイメージした。あの映画は最初スティーブマックイーンが演じる予定だったのを辞退して、彼の奥さんがレットフォードを薦めたと言われているから。頭の中は映画で使われたバートバカラックの「雨にぬれても」が木魂し始めた。そうそう歌っていたのはBJ・トーマス、当時の彼はマイケルフランクスみたいな髪型だった。あの当時はあんな髪型が流行っていた。今見るとちょっと強面がジャックニコルソンみたいだけどニコラ・コンテのような明るく伸びのあるあの歌声は健在だ。
でも彼の歌声だけじゃちょいとこの春空の良い面しか見えてこない。物事の反対の側面だってあるはずだ。ならばブラジルの国民的マルチタレントのイヴィッチ・サンガーロの陰のある歌声のデュエットでどうだ。今朝のスターターが決まった。二人のデュエットする「イパネマの娘」。
子供の頃は裕福とは言える家庭ではなかったが、母は無理をして色々やらせてくれた。ピアノは先生が教えようとしても手を押さえて勝手に弾くので2回で辞めさせられた。絵の教室には通っていた。中学になるまで真剣にその道に進もうと思った。
中学になって美術教師に「お前の絵は枠をはみ出していて駄目だ」と言われた。それから描くことが嫌いになった。あの教師の名前も今は覚えていない。
人間は所詮、一言で表せるものではない。良い面も悪い面も必ず存在する。せっかちだという半面、悠長な部分もある。だから大人が子供を断定することは絶対にしてはいけない。
子供の頃、私が人生で一番嫌いなプレゼントをもらった記憶がある。人生最悪のプレゼントとは小さな木製の盾。当時、地方の土産物屋に行くと根性とか忍耐とかまるでスポコンアニメのセリフのような、多くは2文字の漢字で書かれた小さな木製の盾が売っていた。私はこれをもらった。盾には忍耐と書いてあった。すぐに捨てた。
人間も音楽も同じだと思う。聞きたい時もあれば聞きたくない時もある。良い部分もあれば悪い部分もある。玉石混交。今日会う人の良い面を見つけよう。
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