先程、WHOがメキシコを中心にすでに100人以上の死者を出したH1N1型豚インフルエンザの警戒をフェーズ3からフェーズ4に引き上げると発表していました。
H1N1型はスペイン風邪として過去に流行し、多大な被害を出したものと同種ですが、この当時DNA解析が進んでいなかったため単なる流行地であるスペインの名前が付けられましたが、一説には大戦参加したアメリカの兵士によりもたらされたという説もあり、真相は分かりません。また、一般にはソ連風邪もその一種です。
従来はそれ程強毒性ではないのですが、遺伝子変異をし毒性を高めたのかもしれません。
このウイルスがやっかいなのは、元々人間に備わっている免疫を抑制、亢進させるサイトカインという物質を異常に産出させるいわゆる「サイトカイン・ストーム」を引き起こすことがやっかいなようです。
さらに増殖したサイトカインはさらに増殖(カスケード反応=小滝)し、重篤な肺炎を引き起こすようです。日本でも一部のH5N1型の生産設備の一部をこちらに変更するようです。何はともあれ、有効なワクチンの開発を待たなければなりません。
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