ジャンボードリヤールといえば「
シミュラークルとシミュレーション」「
象徴交換と死」などの著作が有名ですが、それよりもう少し前の著作がこの「
記号の経済学批判」です。
ー著作より抜粋ー
かつてマルクスは商品の物的集積を対象とした経済学批判に着手した。しかしいまや商品は記号として生産されており、消費はその記号と差異の論理そのものである。記号および象徴交換の経済学批判は、商品=物の内的論理から、欲望の全体的関連と資本・権力の戦略を読み取る
そして最後に
つまり、ラジカルな欲求の立場、物や価値ではなく、交換という関係自体を、今日至るところで勝ちのテロリズムがつぶしているパローロの互酬性を解放するはずの革命の立場なのだとされるのである。
マルクス批判のある一定の矜持を持った見解であります。
0 件のコメント:
コメントを投稿