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2011年4月20日水曜日

稲盛和夫  本質論

京セラミタ会長で無給でJAL再建を図っている稲盛氏は言わずと知れた日本経済界の重鎮です。



氏のアメーバ経営というこの本は、編集に協力された日経新聞の編集委員の方から戴き読んだのですが、実際組織論の立場から言えばアメーバ経営について本当に欠点がないのかといえば嘘になります。

また従業員が経営者の心が分かることなどないと断言する某組織人もおりますが、氏が言いたいのはそんなことではないのです。

氏は自らの信条としてプロジェクトの実行前に「私心」がないか自問するといいます。さらに人生・仕事の結果は考え方×熱意×能力だと言っています。そして特に大切なのが考え方で他の熱意や能力は0店から100点までしかないのに対してこの考え方にはマイナス100点からプラス100点まであるといいます。

つまり考え方によってプラスにもマイナスにもなる訳です。残念ながら経営者の心が分かるはずもないといったご仁はこの考え方においてすでにマイナスなのです。

我々はそろそろ考え方を変えても良い頃だと思います。過去の先人達の遺産によって生活しているようなもので、自らが切り開きこの国を変えると言う気持ちが必要だと思います。

震災後の今こそ、白紙の上に自由に基本プランが描けるはずです。政治家はまずそのことを再度認識し私心なくやってほしいものです。

石橋湛山の言葉に良い言葉があります。縁ある人に戴いた「雨神者」という本にあります。この本はその人が湛山の息子さんに戴いたもののようです。

「政治家は国民の板塀になれ」今こそその時期ではありませんか。

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