都市計画を勉強していた頃、後藤新平の話題は肯定されるというより、東京の都市計画の不完全性や脆弱性を問う時に使われていた。
後藤は文字通り、明治、大正、昭和の3世代にまたがる政治家であり、満鉄総裁や台湾総督など要職を歴任し、関東大震災後の復興の旗振りをしたのである。
都市計画としての諸問題は別として、後藤が何故そのことをしなければならなかったのか、今回の震災で初めて分かったのである。(私にとっては日米安全保障もつい最近、なるほどだからなんだと納得した経緯と似ている)
この後藤にしても議会の反対に合い、予算を縮小されての実現である。今の菅政権がこの都市計画を行えるのか、様々な基本案が出てきているがどれもおとぎ話のようである。
後藤の死に際の言葉にこんなものがある。
********************************
「よく聞け、金を残して死ぬ者は下だ。仕事を残して死ぬ者は中だ。人を残して死ぬ者は上だ。よく覚えておけ」
0 件のコメント:
コメントを投稿