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2009年5月20日水曜日

ルードリッヒ・ウィトゲンシュタイン  記号 論理学

トム・ハンクス主演の「天使と悪魔」が上映されています。犬友のF夫妻もレイトショーに行かれたようです。内容はあまり覚えていませんが、ダビィンチ・コードとともにこのダン・ブラウンの作品は翻訳される前に洋書でも読んだ記憶があります。彼の筆致は精密です。レンジローバーの黒を「ジャバブラック」と表記するなど彼の表現に感心します。

確かトムの演じるロバート・ラングドン教授は記号学の専門家だったような、そう記号学といえばソシュールロランバルトなどを思い出しますが、一方で若き頃この記号論理学をつきすすめ、晩年にはコミニケーションに哲学の軸足を移したオーストリア人「ルードリッヒ・ウィトゲンシュタイン」を思い起こしてしまいます。彼のウィトゲンシュタインのパラドクスというものがあって「規則は行為の仕方を決定する事は出来ない、何故なら如何なる行為の仕方も、その規則と一致させることが可能だからだ」というものです。

数学に興味を持っていた彼は(当初エンジニアを目指していた)一見、規則的にならんでいる例えば1 2 3 〇 5の列の〇に4が入るということは決定付けられないというものです。〇には8が入るかも639が入るかもしれないというものです。これは私に偶因の必然性を気付かせてくれたものです。
あらゆる可能性を排除しない私の座右の銘でもあります。

ふとそんなことを「天使と悪魔」から連想しました。週末天気の悪い日にこの映画を観にいきます!

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