今日5年の歳月をかけたプロジェクトの地鎮祭でした。上棟式、竣工式はこの頃行われなくなりましたが、地鎮祭は工事の安全とプロジェクトが順調に進むことを土地の神様にお願いします。
「家が建てば腹が立つ」といわれます。建物が完成して面白いのは関係者だけです。ですから今回も地味にひっそりと関係者のみで執り行います。
ところで、「家守」(守宮とも書く)という言葉はご存知ですか?写真は私の個人の名刺の裏に印刷された「家守」の説明です。この家守は古くは沽券帳(あの沽券にかかわるという言葉はここから生まれました)にも記載される、不在地主に代わって不動産の管理から、店子の斡旋、生活争議の紛争解決と説明されていますが、まあ言ってみれば江戸時代の長屋のおやじというわけです。お金が必要なら質やに出向き、熊さん八っさんに仕事がなくなれば仕事を探し、店子の夫婦が喧嘩したときにはこれを仲裁する。こんなところです。
私もこの仕事をして20年になります。人と人の中の仕事です。旨く言えませんが、20年経って何となく見えてきたものもあります。これからはそれを大切にしたいものです。
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