高松より帰ってきた息子が地元の人に教えてもらった讃岐うどんも美味しかったけど、直島での「家プロジェクト」が今まで見たどのアートより分かりやすかったと感激しておりました。
一緒に行った友達はみんな文Ⅲで彼だけ理系のようですが、哲学やフランス語の好きな彼は隠れ文系なのでさぞ話題も盛り上がったのでしょう。楽しそうでした。
美の壷風に申上げれば美術の鑑賞方法には2通りあります。1つは作者やその背景を知識として入念に頭に入れてから鑑賞する方法と全く何の知識もなくただ体験する方法です。もちろんここは後者です。
「真っ暗な建物の中に座っているとだんだん光か現れるんだ」という言葉が顕著に表すように、古い街並みや建物という時間軸を設けています。
東京や大阪のような大都市はグローバルシテイとして破壊と再生を繰り返すのはそれでいいでしょう。しかし、地方都市までこれではいけません。ここ直島は地方再生のヒントでもあります。
日本には素晴らしい街並みがあります。倉敷、栃木、尾道など街並みそれ自体が時代軸を持っているのですからこれを生かさない手はありません。
私は以前目黒通りの古い建物を利用してその当時中々借り手さえ見つからなかったその通りを少しでも活性化させたいと3つの家具店の誘致を行いました。1つの方は土地の最大限有効利用化という経済法則のために取り壊されビルになってしまいました。しかし、もう2つは残っています。その1つは昭和8年築造の木造家屋を耐震化し、今でも家具店として存在しています。お店の名前は「マイスター」といいます。店主はイームズのコレクターでもあり、真贋のわかる方です。是非のぞいて見てください。柳宋理など民芸運動で有名な作家のデッドストック品も並べられています。
いつか父の話していてバーナードリーチのセントアイビスに行きたいです。
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