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2009年9月2日水曜日

コンコルドの誤謬




民主党が圧勝し政権交代が確実のようです。民主党は無駄な公共事業を縮小すると言っています。


私は少し前に群馬県の吾妻川上流域にある八ん場ダムに沈む予定の河原湯温泉に行きました。
風光明媚で温泉も柔らかく、息子も初めての雀丸焼きをむしゃむしゃ食べていました。

この土地の人のことを考えると複雑です。先祖代代の土地を追われて、やっと買収交渉が終えたばかりのときに、今度は作らないではすまされないでしょう。(写真は温泉のHPよりお借りしました)
日本の公共事業は今の三分の一の期間に立案から完成までを短縮しないとこういう事態が起こるでしょう。
しかし、経済学では公共事業のように多大な投資をした場合、結果がマイナスとわかっていても続けてしまう心理が働くのです。これを「コンコルドの誤謬」または「コンコルドの錯誤」といいます。


公共工事に依存した日本の体質そのものは変化しています。構造変化した場合にはいつまでのその構造にすがっていても向上はしません。投資にもサンクコストの思考が必要な時代が来るかもしれません。いや来ています。

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