このブログを検索

2010年2月7日日曜日

Bernard Stiegler Philosopher par accident

ベルナール・スティグレールの新書です。

帯に書いてあるとおり「デジタル社会を覆う意識の産業化、記憶の産業化の中で、技術の問題を私たち自身の生の問題として捉えなおす」とあるとおり、彼の独特なdiaboleなるシンボルの対概念なども登場し、なかなか読みごたえのある対談集です。

技術や産業の考察は彼の得意とするところです。

「私が言う批判は 偶有を考えること、人間の運命の根源的に偶有的な性格を与えることに、まずはその本領があります。いうなれば偶有とともに、そしてその意味では偶有を通じて偶有を考え、偶有を哲学すること。それがなければ、反動的な言説がまた一つ増えるだけでしょう」とあります。

0 件のコメント: