3冊併読しているのにさらに3冊です。でもこの3冊は難解ではありません。
「欧州迷走」は慶応大学の教授にして経済学者の白井氏の著作です。ユーロの問題を設立当時より感じていた私の興味とするところでありましたが、あまりにすぐ日本に対する警鐘として論じるため詳細の検討がなされず大論となってしまっているところが残念です。もう少し労働分配率、余剰労働の域内移転など詳細なデータ解析があってほしいと感じます。
一方、「ブラックスワン」はベストセラーなので説明の必要もないでしょうが、リーマンショック後の経済状況さらにそこに至る過程を分析し、なんとか解を得よおとしている力作です。しかし、所詮定点観測的経済分析であり、自信が起こった後「岩盤が下に潜ったために起こった地震です」という説明に似ています。経済の理論は人間の体と同様大変複雑です。なにせ主体が人間の心なんですから。
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