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2010年5月21日金曜日

À la recherche du temps perdu マルセル・プルースト


フランス語À la recherche du temps perdu =「失われた時を求めて」マルセル・プルーストの20世紀を代表する作品であることは既知の事実です。

そこで表現される円環的時間は後の哲学者にも時間と空間と言う概念でも影響を与えました。

一度、読破しましたが中々さっと持ち歩きたくなる書物ではありません。全13巻ですから、物理的にもしんどいですが、今では良い訳本もあり、個人的にはこの鈴木道彦さんのものがお薦めです


でもきっと長い闘病生活でも余儀なくされない限り引っ張り出さないでしょう。

ではどんな書物がさっと持ち歩きたくなるのか?

私の場合には何と言ってもErnest Miller Hemingwayです。彼の風体、髭面や、カジキ釣りの様子から、男っぽい印象ですが、どうしてどうして彼の文章は精緻です。表現はまるで水を飲むようにすっと入り込みます。女性的であるといったほうがいいくらいスムースです。

きっとこの夏も紫色が日焼けした書籍を取り出し、海辺のチェアーに持ち運ぶことになるでしょう。

私の愛読書です。

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