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2010年6月17日木曜日

仰角の違い 毎日が結節点

三浦展氏が著書「下流社会」の中でのべているように、中学の同窓会で会った多くの級友が食べることもままならない(本人はそうでもないと思っている)状況にある事で私はショックを受けたのです。

それ以来、中学の同窓会には顔を出していません。

何故そのような変化が起きるのでしょう。妻も大学時代の友人に会うと同様の事を感じるようです。

中学の時同じ水平線上にいたとしましょう。しかし、仰角が一度違うだけで将来はその差が大きくなります。そして、日々我々が判断している生き方そのものが、結節点でもあるのです。
結節点での判断がさらにこの差を助長します。

円環的時間の経過とはこの判断と深く結び付きます。自分では考え方を改めたと思っていても結局元のサーキュレーションに戻っていく、こんな人を多く目にします。そう傍から見たら何も変わっていないのに本人は変わったと思い込んでいるのです。梅雨の晴れ間にプルーストを思い返した今日であります。

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