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2010年7月15日木曜日

ノルウェイの森

1Q84の大ヒットの話題がまだ新しい村上春樹氏ですが、氏の先行して発表された「ノルウェイの森」が映画化されます。

氏の作品についていわば村上春樹論まで登場している訳で、私がここでとやかくいうつもりはありませんが、ひとつだけ氏の作品を批判する多くの人に共通するのが一元論的価値を有するということです。つまり、かくかくこういうものはこうあるべきといった固定的伝統的価値観を大切にしているということです。

氏はその部分に一石を投じているのです。世の中に絶対悪とか絶対正義なるものなど存在せず、他者と士分との関係でどうにもなるのです。

このノルウェイの森でもある部分はものすごく適当で、ある部分はガラスのように脆く壊れやすいそんな人間の2面性が表現されています。

文化論ではデカダンスとデシプリンはコインの両面なのですから・・・・

話を映画に戻します。この映画の主題曲にピートルズの「Norwaygian Wood」が決まったそうです。この曲は高校時代ギターコピーし何回も練習しました。あの頃感じていたノルウェーの森は静謐で物悲しい北欧の森でした。今もその印象は変わりません。


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