サンデルの「JUSTICE」が出版された時に、サンデルが批判したロールズの書籍も読みました。
私の読み方は批判したりするその批判された意見も同時に読み比べるという方法です。
今回はマイケル・サンデルについて「エミール・デュルケーム的社会学的集合表象」「全体主義的コミュニティの政治的決断の場」が抜け落ちていると指摘している西部 邁教授のことを勉強したく数冊の本を購入しました。
彼の思想は一貫して反アメリカです。戦後の日本は歴史から欠落した時代とも言っています。一方で核武装の必要性も説いています。
しかしながらそんな氏はアメリカにも留学しています。その頃の体験をつづった「蜃気楼の中へ」があります。
アメリカへの愛着と怒り、尊敬と侮辱、この混ざり合った経験から俯瞰する社会というような気がします。
サンデルの説く、コミュニティは拡大すれば国家です。アメリカという国は自由の国だなどと一方的に思い込むことの危うさ、日本の国と言う思想の脆弱さを見抜いているのかもしれません。
人間の思想とはその人の歴史により構築されます。単に右だ、左だと結論付けられるものではないようです。
人に歴史ありを考えた秋の一日でした。
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