読み手に作家そのものの「匂い」のようなものを感じさせる文章というものがあります。
この点では圧倒的に女性作家が勝っています。多田富雄先生も懇意にされていた白洲正子女史の文章もそのとおり「匂い」を感じさせるものです。
私には武田百合子女史もその一人です。彼女の文章は日本刀のようにズバッと鋭い切れ味でとても私達が近寄ることが出来ない代物です。そして同様に「匂い」を感じさせるものです。
彼女の「富士日記」は有名ですが、雑誌に寄稿された文章一つとっても同様の「匂い」を感じるのです。
ではこの「匂い」とは何でしょう?
今日、私は庭の檸檬の木にいたアゲハ蝶の幼虫を6匹殺しました。「ごめんね」と言いながら粛粛と排除していったのです、彼女達はこの世の中の無情と矛盾を誰よりも理解していたのかも知れません。
芳しき文章を書くには経験が乏しいのであります・・・・・・・
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