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2010年11月17日水曜日

記憶の傍証

子供の頃、お酒の飲めなかった父親の唯一の楽しみは市内の和菓子店で買ってきた大福や水羊羹を食べることだった。

その店は確か、近くにあった「梅月」という名前だった記憶がある。

父親が残してくれた焼き物の中に何故かこの和菓子店の手拭が入っていた。記憶の傍証。

今はその手拭もゴミ箱の中。

しかし、梅月という店は無くなった訳ではなく場所が変わっただけのようだ。記憶の傍証は必要ない。

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