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2010年12月10日金曜日

はやぶさの失敗

6年後にチャンスがあると一縷の望みを託しているようですが、我が国の最先端の研究は今や瀕死の状態にあります。もちろんこのプロジェクトに関係してきた人は一生懸命に頑張っていたはずです。

我が国の現状を冷静に俯瞰すれば高度経済成長と共に成長した企業が蓄えていたテクノロジーを
現在蛸の足食い宜しく、貪りつくして生きつないでいるようなものです。

CPスノウが「二つの文化」で述べるまでもなく、理系と文系の乖離した世界で、国は文系の政治家により本当に必要なものを理解しないまま数10年が無策に経過していったのです。

国民のご機嫌ばかり取っている政治は国を衰退させます。基礎研究には長い時間と莫大なお金が掛るのです。これを怠ったツケが回ってきます。

今日もファイナンスの仕事があります。金融というものは本来、産業を育てはぐくむ使命を持っていたはずです。経営者や幹部がグリードであるのはもっての他ですが、投資家たるものそうした金融の本質を理解し投資を行う自負が必要です。

息子の話では泥船から逃げるがごとく優秀な研究者はこの国を去る事を真剣に考え始めているようです。

子供手当を貰うより、この国の将来にそのお金を使って欲しいものです。

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