建築や不動産で大切なことは「地相」を見ることです。
こんな簡単なことを専門家でも知らない人が多くいます。
私は頼まれるからではなく必ずその土地の歴史を調べることにしています。
まず最初に調べるのは国土地理院に備え付けられている航空地図です。
大手町の総合庁舎に出向き、その土地の歴史を過去にさかのぼり追って行くのです。
するとそこがどのような使われ方をしていたのか。水田だったのか、埋立地だったのかよく分かります。
そして最後に住んでいる人や集落の歴史を調べます、低い土地は水を気をつけろと昔から言われますが、その通りです。さらにどんな人が住んでいるのか、コミュニティの閉鎖性は強いのかどうかと・・・・
液状化で問題になった浦安市ですが、ディズニーランドや整然とした街並みはいわば人工的に仕掛けたセットなのです。決して「地相」を顕している訳ではありません。
東北地方の漁村に行ったときにある海女さんが言っていました。
「私達はここに津波や台風がやってくることしってっから、ら壊れてもすぐ作りなおせる簡単な掘っ立て小屋つくるの」
まさに「蜑戸」です。頑丈で壊れない発想も必要でしょうが、こんな柔軟な発想もありですよね・・・
土地に歴史ありです。
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