私が大学生になったころには学生運動はなりを潜め、声高に政治的主張をすることはなんとなくカッコ悪いことのように視られていたのだと思います。
それと私の大学は先にも述べたように、東大経済学部の混沌の中で近経の教授が多く移ってきたことも加わり、当時では珍しく近経でケインズが必修でした。
もちろんマルクスも学びましたが、何となくマルクスは政治的な匂いが強く、好きにはなれなかった記憶があります。当時、ロバート・オーエンも併読して、理想的社会主義など妄想だと冷めた目で見ていたからかもしれません。
ところが、当時の東大で学び、テレビにもよく出ている息子の高校の先輩でもあるK氏や、氏と共著して原発で熱弁をふるった方など、このマルクスの匂いがプンプンします。どう隠しても匂いは隠せません。
こう考えると三つ子の魂百までとはよくいったものだと思います。若い時に受けた思想的影響と言うのは生涯ついて回る気がします。
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