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2011年9月22日木曜日

富岡通信 その2

Sパパより富岡通信その2が送られてきました。もちろん敵陣には内緒のモールス信号(ちょっと古いかな)でです。

私より一回り以上先輩なのに今の日本の現状を最も憂いておられます。

経済人として肉食系人種と同じ土俵で渡り歩いてきたSパパだからこその意見です。


以下その全文です


編集長のおっしゃる「本当に円高か?」の論理は私も先にハワイ、ロンドン、パリ、



ジュネーブなどの各都市におけるコカコーラ―(500CC)の価格で比較をしましたが、


結果はMcと同じ結果が出ました。日本におけるコカコーラが格段に安かったのです。


しかし、問題はそれだけのメリットでは日本経済が成り立たないという所に来てい


ることです。


世界経済は肉食人間が市場を奪い合っています。その戦いに勝つ最強の武器が為替


レートです。これは30年代の大不況でも同じでした。ところが日本だけが草食人


間となって米欧中から攻め込まれているのです。輸出減、国内空洞化、雇用減、株価


下落、個人消費減などなど日本経済が疲弊していくに事に欠くものがないほどです。



別添「マネーサプライと外国為替レート」をご参照下さい。米ドル並びにユーロに対


して相対的に円の市場供給が少なく、円高になってきていることが分かります。なお、


ユーロの市場供給は08年を除いては円と変わりがありませんが、それにも拘わらず


ユーロ安となっているのはユーロ個別の問題、ギリシャなどの債務不履行問題を抱え


てきているからかと思います。



米国の市場への資金供与は突出しています。金融政策にしか頼らなければならないお


家の事情がるからでしょう。



では、最後に我が国は何故この肉食動物間の戦いに加わらないかと推察すればそこに


「財政規律一点張りの財務省」と「通貨の安定をお題目にしている日銀」が政治家、メディア


などのマインドコントロールをしているからでしょうか?「G7で為替介入への理解


を求める我が財務大臣」が世界の金融マンから見たら如何にも滑稽であったことでしょうか。



もし、今晩(東京時間)にFRBのバーナンキ議長がQE3の金融緩和策(米ドル放出)


を決めれば更なる円高は避けられないのではと心配します。






富岡通信員 Sパパ



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